2021年新語・流行語大賞にもノミネートされた〝 ととのう 〟とは、どのような状態のことをいうのか、みなさんはご存知でしょうか?
ドラマ「サ道」をみてサウナに目覚めた私。そんな私もドラマ内での決め台詞「ととのったぁ~」というのがどんな感覚なのか、最初はわかりませんでした。
はたして「ととのう」とはどんな状態をさすのか?体の中では何が起こっているのか?今回はそんなお話をしていこうと思います。
ととのうってどんな状態?
サウナ→水風呂→外気浴をくりかえすことで、体にはさまざまな変化が起こっています。
温度差が自律神経を刺激することが、ポイントになるみたいですよ。
自律神経とは・・・
私たちは自分の体に対して「心臓を動かして!」とか「体温を上げて!」なんていちいち指示しないですよね。呼吸数や血圧など生命維持に必要な機能を、自動で調節してくれているのが自律神経です。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、互いに反対の働きをしています。
【 交感神経 】
興奮・緊張したときにはたらく。アクセルの役目。
【 副交感神経 】
リラックスしたときにはたらく。ブレーキの役目。
サウナ室での変化
あったかくて気持ちいいなぁ・・・はじめは副交感神経(リラックス)
↓
いや待って!熱いよぉ~!!・・・徐々に交感神経(興奮・緊張)
こんな感じで変化していきます
サウナ室→水風呂での変化
サウナ室から出て熱さから逃れ「助かったぁ~」・・・再び副交感神経(リラックス)
↓
水風呂に入った冷たさで危機的状況・・・またまた交感神経(興奮・緊張)
ずいぶんと忙しく入れ替わるのね~
外気浴での変化
水風呂から出てホッと一安心・・・再び副交感神経(リラックス)
↓
イスに体をあずけて最高のリラックス状態・・・副交感神経マックス!
と思いきや……
リラックス状態ですので当然、副交感神経が優位になっていますが、なんとこのとき、水風呂に入っていたときの興奮・緊張状態も残っているのです。
交感神経と副交感神経の二刀流~!!
ととのうとは?
水風呂から出て外気浴をはじめても、体が危険にさらされたときに分泌される〝 アドレナリン 〟が体に残っています。そんな中、外気浴をはじめると今度は〝 ドーパミン 〟や〝 セロトニン 〟などの幸せホルモンが分泌され、体が究極の矛盾状態になるんですね。これがととのうの正体というわけです。
注意点
サウナでととのうと、ストレスが解消されたり、五感が研ぎ澄まされたり、もたらされる効果がたくさんあります。ですが、ととのいを追い求め過ぎるあまり、逆に体調を崩してしまった!なんてことにもなりかねません。自分のペースでサウナを楽しむために、次のようなことはやめましょう。
・限界なのに我慢してサウナ室にとどまる
・冷たすぎる水風呂に無理に入る
まとめ
日常生活の中ではなかなか作られない急激な温度差による刺激が、〝 ととのう 〟という状況に導いてくれる。それがサウナの醍醐味であることは確かです。
空前のサウナブームにより、〝 ととのう 〟という言葉がひとり歩きしているように思えてならないのですが、大切なのは自分のペースでリフレッシュすること。
のんびりとサウナライフを楽しみましょう!
無理なく、頭で考えすぎることなく、最終的に偶然ととのっていれば儲けもの、くらいがちょうどいいのです♪